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野宿

野宿

この前、彼女と海辺で野宿した。

家で夜ご飯食べた後か、ふと思い立って、出発した。

ホームセンターで、1つ1,500円くらいだったか2,000円以上だったかのキャンピング・チェアを、色違いで2つ買った。

レジャーシートも買った。

海に到着したのは23時すぎくらいとかだったとか。

神奈川県は江ノ島、付近の海辺。

波の音、すごいデカい。
無限に鳴っている。

やんちゃそうな若者グループ、結構おる。
楽しそうで何より、ではある。

なにより、海辺の夜は冷えた。

海辺はさぞ寒かろう、と、ある程度の防寒具を用意したのだけど、どちらかと言えば、圧倒的に不足していた。

海辺のコンクリの”段”に、買いたてのキャンピング・チェアを並べ、座る。

敷くはずのレジャーシートを身にまとうも、寒く、ギリギリ眠れない。

未明のころ、とうとう場所を移す。

寝っ転がれそうな芝生があったではないか。

最初からそこに居て、寝っ転がっていたら、寝られたと思う。

でも、もう辺りは明るくなって来、ついには一睡もせず夜は終わる。

どこに隠れていたのか、趣味:サーフィン、特技:サーフィン、人生:サーフィン、みたいな人々が、わらわらと集まり、波を待ち、波にもまれていた。

自分が思い描くサーファーは、ここにこんなに居ないぞ、というくらい、たくさんおった。

反対に、こんなにガラガラなのは今だけだ、というくらい、人のおらない、明け方の江ノ島を散策した。

ふたたび出番だ、と、頂上あたりにキャンピング・チェアを置き、今度は少し眠る。

見知らぬ土地の、見知らぬ時間帯、
野宿という大事件のあとでは、全部が色濃く見える!

帰り、サンマルクカフェで糖分を過剰に補給し、無事終わり。

他にもいろいろ。面白かった。


tora

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